読解問題には、読み方・解き方がある!
なんとなく読み、なんとなく解くことをやめて、論理的な解法を習得してください。

わかりやすい文章の書き方を知っていますか?
作文と小論文の違いがわかりますか?
上手に書くためのコツを学びましょう!

苦手な方歓迎!古文・漢文が、最短時間で、正しく読めるようになるために。文法の知識と読み方とを丁寧に解説します。

慣用句や四字熟語はもちろん、和歌・俳句から文学史まで。国語に関して知っておきたい知識を、わかりやすくまとめてあります。

●国語以外もお任せ下さい!優秀な講師陣が全教科に個別で対応する「フィロソフィア寺子屋教室」も運営しております。
●小論文の持ち込み歓迎!通常授業に通えない方や、短期間で臨時に対策を必要とする方に、個別で小論文指導をします。
●一般向け講座、講演会、セミナーも実施!地域における学術・文化の拠点として、開かれた私塾を目指します。

フィロソフィア国語教室

〒168-0081
東京都杉並区宮前5-20-15

エリア:西荻窪・久我山・吉祥寺・荻窪

TEL/FAX:03-6454-2485

ブログ一覧へ戻る

駅前教室開校記(13)

4月1日。春期講習の合間に、友人に「結婚するよー」とメールしてみました。

 

本日は講習でも「うそ」をテーマにした課題をいくつか扱いました。

 

課題文(抜粋)

 

先週の金曜日のことである。夕食の時間にお母さんが、わたしのきらいなピーマンを細かくきざんで、わたしの大好きなハンバーグにまぜて焼いてくれた。わたしがピーマンをすこしでも食べられように、そして、たくさんのえいようを取って大きくなれるようにと考えて、工夫してくれたのだ。 わたしはそれを食べた瞬間に、苦くてはきだしそうになった。さらには、ふつうのハンバーグを食べたかったのに、と思って腹がたった。 しかし、わたしのことを考えて作ってくれたお母さんの気持ちを考えると「まずい」とは言えなかった。また、お母さんにいつまでも好ききらいがなおらない子どもだとあきれられて、おこられるのもいやだった。 だから、わたしはお母さんに「おいしい」と、うそをついた。さらに「おいしいけれど、今日はおなかがいたいから食べられない。」といううそもついて、ピーマン入りのハンバーグをのこした。夕食代わりに、自分の部屋でかくれておかしを食べた。     

このようなうそは、人をだますためのものとはちがって、お母さんをいやな気もちにさせないための「気づかいのうそ」である。うそには、わるいうそとそうでないうそがあるのだとわたしは思う。

 

課題文を読んだ後で、

うそをつくのは悪いこと? それとも、うそをついてもいい時もある?? という問いに

「意見文」のかたちで考えてもらいました。

 

大人になった今でも、「うそ」の是非、「本当」との線引きについて悩むことがあります。

私としては

うそをつかなければ仕方がないこともあるけれど、 うそをつくのは「気づかい」ではない

というのが、今のところの答えです。

 

たとえば ある人に「この話、内緒ねー!」と言われた後で

ほかの人に「ねえ、ねえ、あの話、知ってるー??」なんて聞かれた時は、 困ってしまいますね。

 

この場合はおそらく、知らないふりという、うそをつかなければならなくなってしまうけれど

単純に、うそをついた人がわるいというよりは

内緒話を持ちかけた人が、相手にうそをつかざるを得ない状況をつくってしまっているという意味で

「気づかい」が足りていないのかな、と考えることができます。

 

課題文も、子どもに「好き嫌いをなおさないとおこられる」と思わせてしまっている大人の接し方に

「気づかい」が足りない可能性もあるのではないか と、

大人としての反省につなげて、考えることもそうです。

 

子どもにうそをつかせないために、大人ができる「気づかい」は何か、

私自身も子どもと接する中で、日々考えさせられます。

 

・・このように、「うそ」は考察してみるととても面白いテーマです。

エイプリルフールのたのしい「うそ」は大好きですが、明日からは素直に生きていきたいと思う今日この頃です。

 

                                フィロソフィア国語教室 西荻窪駅前教室 山田



投稿者: フィロソフィア国語教室投稿日時: 2016年4月2日 00時00分