読解問題には、読み方・解き方がある!
なんとなく読み、なんとなく解くことをやめて、論理的な解法を習得してください。

わかりやすい文章の書き方を知っていますか?
作文と小論文の違いがわかりますか?
上手に書くためのコツを学びましょう!

苦手な方歓迎!古文・漢文が、最短時間で、正しく読めるようになるために。文法の知識と読み方とを丁寧に解説します。

慣用句や四字熟語はもちろん、和歌・俳句から文学史まで。国語に関して知っておきたい知識を、わかりやすくまとめてあります。

●国語以外もお任せ下さい!優秀な講師陣が全教科に個別で対応する「フィロソフィア寺子屋教室」も運営しております。
●小論文の持ち込み歓迎!通常授業に通えない方や、短期間で臨時に対策を必要とする方に、個別で小論文指導をします。
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フィロソフィア国語教室

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駅前教室開校記(12)

コタツが恋しい季節。中学生精読教室では、芥川龍之介「蜜柑」を扱いました。

 

http://www.aozora.gr.jp/cards/000879/files/43017_17431.html

 

「蜜柑」は、人間が主観的に世界を捉える時の、偏狭さ、危うさ、脆さを本当に見事に描きだしている作品で

とくに、暗いトンネルを抜けた汽車から蜜柑が投げ出される瞬間の風景描写と、

「私」の暗い人生観に一すじの希望が垣間見える瞬間の心理描写が重ねられて描かれる後半場面は

美しくて、読むたびにうっとりとしてしまいます。

 

何気なく生きていても、稀にではありますが、

自分の信じてきた世界観がぱっと覆るような瞬間を経験することがあります。

そんな経験を重ねることが、人生に面白さを見い出す手がかりになっていくのかなと

作品を通じて、改めて思いいたりました。

 

生徒たちは、慣れない「象徴」という語彙の理解に苦労している様子でした。

年代によって違った味わい方ができる作品だと思うので

ぜひ5年後、10年後にもう一度読み返してみてほしいです。

 

                 フィロソフィア国語教室 西荻窪駅前教室 山田



投稿者: フィロソフィア国語教室投稿日時: 2016年2月6日 00時00分