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文章には2種類のつながり方があります。

つなげる働きをする言葉が介在している場合と、

そうした言葉なしにつながっている場合です。

別の言い方をすれば、

論理関係を明示する言葉によってつながっている場合と、

意味の上でつながっている場合です。

 

たとえば、以下の2つの文章を見てください。

 

     (1)  テレビが壊れた。だから修理を頼んだ。

     (2)  りんごは売っている。みかんはまだだ。

 

(1)の場合、文と文とが「だから」という言葉によってつながっています。

それにより、2つの文の間に因果関係があることがはっきりとわかります。

一方、(2)の場合は論理関係を明示する言葉がありません。

この2つの文は、意味の上でつながっており、

果物が売られているかどうかをめぐって、りんごとみかんとが対比されています。

意味の点から、対立関係でつながっていると言えます。

 

論理関係を読み取る上で、

この2つの場合のどちらがわかりやすいかと言えば、

当然、後者よりも前者です。

前者のように、つなげる働きをする言葉がはっきりと使われている場合、

論理関係は非常に読み取りやすくなります。

言葉の使い方に誤りさえなければ、

意味内容や文脈と一切関係なしに、

前後のつながり方が明確にわかるからです。

 

言葉をつなげて論理関係を明示する働きをするこのような言葉を、

「論理記号」と呼ぶことにしましょう。

論理記号は、例文に挙げたような接続語だけではありません。

指示語も実は論理記号ですし、

「これとは逆に」という表現や、

「以上を踏まえると」という表現など、

ある程度の長さがある語句でも、

それが明確に論理関係を示す表現であるなら、

すべて論理記号に含まれます。

 

前回の記事でも説明したように、

文章をしっかりと理解するためには

論理関係を整理して読むことが大切です。

その論理関係を見抜くための

最も有効な手がかりこそ、

論理記号にほかなりません。

 

論理記号に注目すれば、

文の前後がどのような論理関係で

つながっているのかが確実に読み取れます。

文章を読むのが苦手な人は、

まず論理記号に印をつけながら読むことを

心がけてみてください。

論理記号に印をつけ、4つの論理関係を意識することで、

文章の理解の度合いが大きく変わるはずです。

 



投稿者: フィロソフィア国語教室 カテゴリー: タグ: 投稿日時: 2014年10月30日 01時08分